新刊についての執筆時あれこれ(本編内容ネタバレ無し)①

書きだしたらめちゃくちゃに長くなりました。

収集が付かなくなったので、と言うか長過ぎて全部書くまで待ってたらなんか全てがどうでも良くなって結局書き切らなそうだったので友人にとにかく助けてもらってどうにかしたからとにかくそのことについて言いたいというのが最初の動機なのでそこら辺を中心になんか色々書きました。

一応書き方とかの備忘録も中途半端には書いてあるからその辺を中心に書く予定は一応あるので今回のエントリは①としておきます。

とりあえず目次付けます。

気になるとこだけでもどぞ~~!
もちろん全部読んで下さるのは嬉しいです!

前置きは短い方が良いのでそれでは早速レディゴッッッッッッッッッッッッッッッッッ

原稿中の思い出自由につらつら

◆とにかく走り出すまでが時間掛かった話

厚い方の新刊(帝国私記 獅子の眠る国)のあとがきにも書いたのですが、今回の新刊はもう本当~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~に、書けなくて。というか、書き始められなくて。
書くものはあったのです。
でもそれが自分の中でぐーるぐーるぐーるぐーるして、ぶわ~~と散らばって、どこから手を付けていいんだかわからず、呆然としてました。

たとえば天井まで届きそうなくらいに山積みになった洗濯物を前にしたような。

「え、これを片づけるので?? どれだけ時間がかかると? どうすりゃいいの?」

ってなってて、その山積みの洗濯物の前でうろうろして、様子をうかがって、ちょっと手を付けては「えー……?」と困惑して戻す、みたいな。
そんな状態でした。

これ伝わるのかなwwww

まあ、とにかく。

ありすぎて困っていたものを整理して、分けて、一つの大きな山だったものをいくつかの小山にわけて、「これなら出来るかも」というところまで行くために、友人の力を物凄く借りました。

出来損ないのプロット……未満のものを片手に話を聞いてもらいブレストして。
しかも期間を開け二度も付き合ってもらって。

これが無かったら、私は書けなかったのです。
ただ積みあがったものの前でうろうろするだけでイベント会場で頒布する新刊、という名の舞踏会のドレス、縫えなかった。

でも、ちゃんとこしらえる事が出来ました。

新刊、なんかしらんけど8万文字になっちゃったけど。

道筋が見え、あとはとにかく毎日を過ごして行く中でどうやれば書けるか模索し、まあ結果的にざっくり文字数を出したら「毎日2000文字書き続ければ間に合う」という結論に行きついたのでそれを実行しただけです。

またよくない前例作っちゃったなあ(一か月半で8万文字が書けるという前例。油断を招きます)という気持ちでいますが、これを教訓に、毎週末2000文字ずつ書いていけばもっと余裕をもって初稿を上げられ、一か月単位での寝かせを出来、推敲の制度が上がる、とよくよくよく分かったので、今後に出来れば生かしたいなと思います。出来れば……生かしたいなと……思います……(自信が無い)

なんというか、今までも本を出してきて、毎回毎回締め切り近くにぐえぐえ言いながら出して、その中にびっくりするほど綺麗な「これが書きたかったのだ」が見つけられて、それは本当に楽しく、気持ちよく、それだけを追い求めてしまう罪な感情があるのですが。

そういう勢いだけのものは、今回急遽出したコピー本みたいな形で補えばいいのかな、とまた別の学びを得たので、使い分けて自分なりの楽しさを無理なく接種出来るよう、そして納得の出来る本を出せるよう、やっていきたいなと思った次第です。

◆友人に助けてもらった話の詳細

プロットを立てるまでの友人に話を聞いてもらったことについて、もちょっと詳細に書いてみます。

とりほしの一冊目の時から、私は友人によく助けを求めてきました。
ちらかっている話の断片を片手に整理整頓に手を貸してもらっています。

本当に不思議なことに、人に話を聞いてもらうと考えつかなかった解決方法を導けることが多く、めちゃくちゃ助かります。ありがとねえええ!!!!!!!!!!!

登場人物紹介

わたしと友人の紹介を唐突にします

わたし

8月の新刊を書かないと行けないのに7月になっても真っ白だった。


友人A

中学生の頃からの友人。
泣きついて友人Bと一緒に某遊園地コラボ行ってた日の帰りに凸って話聞いてもらった。
とりほしの時も話をめちゃくちゃ聞いてもらってるし表紙とかめちゃくちゃ描いてもらってた。
いつもぎりぎりに声をかけてわりと迷惑をかけている自覚はあるが優しく付き合ってくれる。サンキューフレンズ。
カエルまんじゅうで釣り上げた。


友人B

泣きついて友人Aと一緒に某遊園地コラボ行ってた日の帰りに凸って話聞いてもらった。
唐突に破壊力ある語彙をなげて私たちを倒しに来る。
(「皇帝だけは知っている」の元ネタもらった友人です)
カエルまんじゅうで釣り上げた。


大前提ですが、話を聞いてもらうということで相手の時間と脳を奪うのでポテトやドリンクバー、相手の推しジャンルコラボクリアファイルを進呈する等のささやかなお礼はしています。
もっと渡したいくらいだが辞退された。次会ったときには博多通りもんのでけえ箱渡すからな!!!!!!!!!!!!!

なおこちらは投稿前に友人たちに「君たちに話聞いてもらったときのことちょっと詳細目に書いてもいい?」と聞き許可を貰い掲載しております。これも感謝!
駄目な箇所あったら言ってくれ!

・なぜ話を聞いてもらう会をするのか

自分の中で燻ぶっている物語の断片を整理するためです。
どうしたらいいのかわからないので、誰かにお話しして整理整頓をします。
とりあえずどういう感じの流れかは今回ので見てもらおうと思います。

・第一回お話しを聞いてもらう会

7/15(土)に友人たちにまず一回目のお話しを聞いてもらう会を開催。
この時点ではあまりにもふわふわとしているため、散らかり放題のとりあえず書いたメモを元にしてその時点での「こういう話なんだと思うんだけど」という話を聞いてもらう。

そこで友人たちに「これどういうこと?」「こっちは何?」であったりとか、ぽろっと「なんというか○○みたいな人だね」と言ってもらったりして脳が活性化していき、「決めなければならないこと」が浮彫になっていきます。

ちなみに今回話を聞いてもらった友人ズはロマサガ2の事を何も知りません。
だからこそ何も省かず説明することで私も「何を語らなければ読者を置いていくことになるのか」とかそもそもの根幹部分、書く上で分かっていなければいけないあやふやなままであったものとかを知る、自覚する事も出来、本当~~~~~~にありがたかった。
ジャンル違うし興味もないだろうにありがとう。

と、まあそんな感じで話を重ねて重ねて、私もしゃべり、それを受け質問や感想を言ってくれる友人たち。

そうすると乱雑に散らかっていたお話のかけらが整列していくように道を多少なりとも示してくれるようになりました。

ほんとこれはなんというか、説明が難しいんですが、お話のかけらとしか言いようがない「私が見たいヘクジェラのこのシーン」はあるんですけど、一本につながってくれないんですね、最初は。

だけど話していくうちに、どういう順序で展開していけばいいのか、また足りない部分は何なのか、が次第に見えていき、「ああ、私書けるかもしれない」という勇気を貰いました。

なにも見えていないとき、ただただ、漠然とした不安があります。
なんとなく書きたいものはあるのに、なんとなくであるから全体像が本人でも分からない。
そうすると一歩踏み出すにも躊躇する、どころか、どう歩いたらいいのかという時点からわからないのです。

それが少しずつ整理され「今必要なもの」「これは今後使うかもしれないもの」「ずっと出ないけど決めておくと文章が書きやすくなるもの」に分け、整理整頓し、出す順番が見える。
そうすることでやっと、歩き始めることが出来たのです。

・宿題期間

その貰ったかけらが少し繋がったものを元にまた一週間、紙に書いて書いて書いて考えるべきものをリスト化し練り、さらに強固な、今度こそきちんとしたプロットと呼べるものを書くことが出来ました。

最初は書くことの出来なかった、きちんと物語の形をした骨組みです。

すると次にやってくるのはこれ。

「これおもしろいんか……?」

だとか、

「こんなことを書いて怒られないだろうか……」

とか、

「あまりにも稚拙では……?」

とかのなんかいろんな不安。

これをそのままにしていると、一人の中でぐるぐる回らせても自分しかいないので「駄目では」で立ち止まってしまいます。

もう少し前だと「うるせー! 私はこれが見てえんだよ! さあこの粉を吸って! スゥウウゥウウ~~~~~~~~~~~」という勢いだけでどうにか出来ていたのですが、だんだんとそれも難しくなっていくのです。

だからこそ、この物語の骨組みがある状態でまた話を聞いてもらいたくなるため再度お願いをして機会を貰いました。

本当に本当に本当にありがたいです。ありがとうフレンズ。何度ありがとうと言えばいいのか分からないくらいありがとう。

・第二回お話しを聞いてもらう会

7/22(土)、一回目の一週間後、また話を聞いてもらう機会を得ました。
この時はもう一人の友人Aは用事のため途中離脱、わたしと友人Bの一対一で対戦宜しくお願いしますしました。結構この組み合わせは珍しい。

余談ですが、一対一の前にもファミレスに居たのになかなか持ち出せなくて……ほんとは話聞いてもらいたい気持ちでいたのになかなか、なんというか、正気の状態に近いので「いざ……」みたいな感じにならないと出せないんですよね。
おまえそれがやりたいことだっただろうが、という感じなんですけど。
でも普通にお話しするのも楽しいからさ…………

話戻し戻し。

今度はとっちらかった話ではなく、まず上がったプロットを手に全体の流れを聞いてもらいます。

その時に「分かりづらいところはないか」「流れがスムーズじゃないところがあるか」「気になったところがあるか」をなるべく聞くようにしています。

と、一旦話を聞いてもらう時に、自分で喋ろうとして、すごく曖昧なままの部分にその時にやっと気づいたりもするんです。

それまでは「一応きちんと一本通ってるな」と思っていたのに、いざ話そうとすると説明不足やエピソード不足に気づくのです。

また話していくうちに抜けた場所に入れるのに良いエピソードを突っ込み、この時のこの人はこう思っているからこうしない、する、をメモしていきます。

あと一番相談したかったのは「ここまでで一本にしても問題無いだろうか?」ということ。
実は今回出したところまでよりちょっと先までプロット組んだんですけど、絶対にどう考えても間に合わない量になるだろうな、という確信があったのでそれを相談し、今回の部分までを本にする事にしました。

ほかにも、書ききれないことをたくさん。

ちょっとだけ内容に触れたことを言うと、私がとあるシーンのために必要なこじつけをどう思うか、と問いかけると、とても頼もしい言葉が返ってきました。

「薩摩ホグワーツだってあるんだから大丈夫っしょ」

たしかにーーーーー!!と思いましたね……なのでもう妄想の翼を自由に広げて私の書くこの世界ではこういうこともある可能性があるので書きますね。って開き直る事が出来ました。
それを書いているのは第四章戦士の恥、第五章ひとりぼっちで灯す炎にあるものです。

一旦最後までを通しで話したあと、第一章の部分って本当にとてもすごく難産で、自分ですっごいすっごい不安が大きいところだったので、ひと段落したはずだったのにまたそこを詰める作業に付き合ってもらって。

最終的に夜も深い時間のファミレスで「私ヘクターのこと分かんないよ!」と言わせてしまった。
すまない、私もこのヘクターという男のことマジでわかんないんだ……wwwwwww

今でも分からないです。
でもキャラクターに対してはそうなのかも。
だって他人なので分かるはずがないのです。

私はただ彼らが喋ってる幻覚が見えたらそれを書き留めているだけ、と思えばいいのだろうな、と今はぼんやり考えています。

結果的にファミレスに5時間?とかいうべらぼうに迷惑な長時間滞在をぶちかまし、「獅子の眠る国」のプロットは立ちました。

7月の初め頃は「やばいしかいえないどうしよう」ばかり言ってました。

本当にそれを書くのか、それとも女体化エロ本を錬成するのか、悩んでました。
(女体化エロ本のプロットはガチガチに幻覚キマってたのでこのお話し会が無ければそれが出てた)

しかしありがたいことに、話を聞いてもらえて、頭の中身を整理整頓することが出来、道が見えたことで私はその次の日の7/23から怒涛の書き出しをスタートする事が可能になったのでした。

でもまあ、その時点で「毎日2000文字書けば間に合う」というバカ同人算で算出されたスケジュールでしたが。
体調不良あっただけで一発アウトやぞ。
でもこれまでの原稿で培った力でどうにかなんとか、本は出せました。
でももう二度とやらない~~~!!理由は次の記事で書きます。
多分分かっていらっしゃる方がいるだろうけれども~~~~

あとですね、今回本当に一番助かったことのお話。

書き手の方には覚えがある方も多いと思いますが、一人で考えて煮詰めていると「果たしてこれ面白いんか?」とか「あまりにも独りよがりでは?」とか「しつこくない?」とか、まあとにかくふと正気に戻ってしまうタイミングが多々あるわけです。ありますよね?私はめちゃくちゃある……

でも、このお話し会の時に友人に話の流れを説明し、「私がこの話で一番書きたいサビはこれ!」「そのためにここでこういうことがあり、ここにつながりこう言わせたい!」ということを暑苦しく語っていたときに、そのたびに、「うわ何それ萌える」「エモだ……」と、言ってくれたことがものすごく、ものすんごく、心の支えになったのです。

ぴた、と手が止まりそうになっても「でも友人がここエモって言ってくれたもん!」でまた狂気の森へすぐ帰れるのです。
なんとありがたいことか。

そのおかげで、私は足踏みする時間を大幅に短縮して1か月半で出す量じゃねえ(当社比)本をなんとか出すことに成功しました。

マジのマジで、この友人たちとの時間が無ければ「獅子の眠る国」が出なかった、というのはこういうことがあったからなのでした。

創作はとても孤独です。

孤独だからこそ出るものもあるけれど、誰かの意見や視点を貰えるとそこからの広がりが更にある場合もある。

私はこの広がりを求めてこれからも友人たちが応えてくれる限りは、同じように助けを求めてぐえぐえ言いながら本を書くのです。

自分だけでは到達できない、お話の形を文章にするために。

◆時間足りない以外の問題点の話

いやしかし今回は本当にね~~~~~~~!!!!!
シンプルに書き出しの時間も足りねえ~~~~な! 以外にも問題点がありました。

そう、資料探しと付け焼き刃的な勉強です。

今回は資料を片っ端からひっくり返して学びを求めました。
私は元々全く歴史関連のことに疎く、しかしこの話を書くには歴史を学ばねば書けないことしかありません。

ゲームの二次創作なのだから、とは思っても、そこに歴史があるのであれば現実とリンクする部分は多々存在し、物語に重量を付けるにはやはり必要なのです。個人的にはそう思います。

そもそもヨーロッパ圏と日本では文化自体も違うので知識を得なければ書けないことばかりなのです。
そもそも日本史だってめちゃくちゃ疎いわ!

なので学生時代以来に図書館に入り浸り資料を探しました。
ものによっては閉架図書だったりしたので生まれて初めて司書さんに出してくれ、と頼んだり。

やはり由来を知ると「そういうこともある!!!!!!!!!!あった!!!!!!!!!!書いてヨシ!!!!!!!!」と踏み切れますね。ほんと浅い知識ではあるのですけれど!

勉強しながらというか付け焼刃過ぎるものでハリボテ作って書いているので戦闘とかね!!!!!!戦場のシーンとかね!!!!!!!もう本当に!!!!!!それっぽくなってればいいな!!!!!!という祈りしか無いですwwwwwwww

そんなめちゃくちゃ崖っぷち追い詰められ同人女が特に助けられたのはこちらの書籍です。

「ゲームシナリオのための戦闘・戦略事典」

付け焼刃でも、なんとかなりそうなことを教えてくれます。
今回はもうこれをめちゃくちゃ鵜呑みにしてそれっぽくを信条に書きました正直に言うと!!!!!!!!!!!!!!!!!!

なので歴史に造詣の深い方には首を傾げる部分が多々あるのでは、と腰が引ける思いですが、それでも書かなければ自分の物語を書けません。

それに誰しもが最初は初心者チャレンジャー。
そのような意気で仕上げました。

あとがきで言っていた言い訳がましいこと、というのはこの事です。
長くなるので省きました。

でも書き続けて精度を上げて行ければな!と思いますので許容範囲に収まっていましたらよろしくして頂けると幸い!です!ほらね言い訳!!!!

言い訳ついでに書きますが、「知ってしまって書けなくなるものもある」ということはちょっと創作を囓ったことがあれば実感する方もいらっしゃるのでは。

だけども、「あえて無視する」としたものを今回書きました。
知識としてはそれが間違っている、と現代では分かっているものでも、「やだやだ!!私はこれが見たいから書きたいから書くもん!!」というわがままを突き通しているところがあります。

読んで頂く時にそこ突っかからなければいいな~……と思っています。
勢いをそぎませんように。

知ってるけど許容出来る表現。
知っているからこそ許せない表現。
知らないからこそそのまま楽しめる表現。

いろいろありますよね。
異世界サンドイッチ問題とか。
一時期紅茶でもまあまあ目にした炎上話題かな~と。

あとは実感しやすいものとして子どもの頃に読んだ本を大人になってから読むとあの時のような高揚が得られなくなってしまっている体験。

大人になると、その時、その時でしか飲み込めない時限制の物語のきらめきがあることを知ります。

まだ私は、その「あえて無視する」ことが許せたため書きましたが、五年、十年経った後の私が読んだらきっとまた違う感情になるのではなかろうか、と思いながらも、自分で書いたからこそ、この当時の自分を肯定する気持ちにもなるのだろうな、という不思議な予感もあります。

案外自分が書いたものは、十年単位で時が経ったとして、「こいつやりおるな」と思えることを、私は過去書いてきた物語で感じ取ってきているので。

すみません、お話がとてもずれていますね。
戻し戻し……

とりあえずぱっとうっかり書いてしまうくらいには、言い訳したいこといっぱい出ちゃうんですが、それでも形に纏められたことは胸を張ってもいっかな!
良いです!がんばった!

◆ファミレスは原稿の戦友(とも)と脱稿後は「ご安全に!」

原稿中の思い出と言えばやはり平日のほとんどを仕事⇒ファミレスで作業⇒帰宅就寝というルーティンを繰り返したことでしょうか。
財布が死ぬことは見なかったことにする。

ここまで追い詰められているのに正気か?と思われるかもしれませんが……私、家だと全く書けないのです。

どれだけ切羽詰まった状態である、ということが分かっていても、家に帰ってきた瞬間に全てはベッドに吸い込まれ今すぐに寝たいという感情にしかならんのです。
ジーザス。

というわけで家の周辺にあるファミレスの閉店時間まで粘りずっと書き続けていました。

原稿中に聞いた言葉第一位は

「お客様、ラストオーダーのお時間ですが追加のご注文はございますか?」

です。

すまんな店長、私がきみの顔を覚えたということは、私が毎日のようにここに入り浸っていることをきみも覚えたということ……金を落とすから許してくれ……

そんな原稿期間でした。

そしてまあギリギリのギリギリのギリギリというかむしろ足が出たくらいのセウト原稿期間なんですけれども、なんとか入稿をしてしっかり脱稿しイベントで頒布出来たのはご存じの通り。

しかし新刊を脱稿した後は「当日まで死ぬな、事故るな、イベント会場で頒布するまで死ねないだろなんのために頑張ったんだ」と唱えながら毎日が「ご安全に!」を合い言葉にしておりました。

だって「ここで死んだら一生恨むぞ」って感じじゃないですか。

今言えることは一つ!!!!!!!!!!!!

新刊発行出来て、嬉しい良かったーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

二度と特急印刷はやらん

次は入稿の時のあれこれの話。

今回は今まで避けていた特急印刷(予約必須)を使う事態になったので戒めのために書きます。

そもそも今までなぜ特急印刷を使わなかったのかというと、それはシンプルに「予約が必要なものを使うのが怖かったから」です。

予約が必要=そのスケジュールで進行しなければいけない

ということなので、いわゆる印刷通販型の、注文を確定したら入稿して受付日確定、発送日確定、という方が気が楽だったのです。

これまでの全てはそういった入稿をしてきました。

今回はそこから外れた話。

本当にマジでその予定は自分で決めていた入稿予定日(8/23)の前日(8/22)に決まりました。

◆どう足掻いてもこれ間に合わねーわ、と気付いてからの葛藤

8/22の朝、通勤の電車に揺られながら私はめちゃくちゃに焦ってました。

原 稿 お わ ら ん

その時点でなんと本文の通しチェックがろくに終わっておらず、さらにまっさらな章がまるっと一個残っていたのです。

馬鹿では?

仕事してても「やばい」しかなく脳の稼働率は良くて20%、生産性の悪さからピリピリしてしまい余計に良くないサイクルへ入ってしまう。

ただでさえ定時で上がって原稿の時間ちょっとでも長く確保しないとなのに仕事も手に付かないとかどんだけ。

そして考えた結果、午前中の間に覚悟を決めました。

「特急印刷予約するしかねーわ」

と。

今回も本体の印刷を頼むのはブロスさんです。

https://www.bros-comic.co.jp/

初めてまともに作った本であるとりほしの一冊目から、ほとんどをこちらで印刷して頂いてます。

これも選択までには歴史がありますがはしょります。
どこかで書きたいな。

ブロスさんを選ぶ理由はとにかく……

  • 通常〆切が他に比べて遅い
  • 安い
  • 製本のぴっちりさが好き
  • オンデマンドでも印刷の出が良い
  • 本文用紙「美弾紙ノヴェルズ」がめちゃ好み

この辺です。

あとは五年くらい持ちそうな屈強な段ボールで送ってきて下さいます。こんなつよつよ段ボールなかなか見ない……!!

それと後述しますが、スタッフさんが……すごく……とても……ありがたいほどに……お優しく、丁寧で、仕事が出来て、最高の対応をしてくださいます。

いつもありがとうございます。

というわけで、ブロスさんでの特急印刷予約です。

◆予約が簡単だったよ

何事も特急印刷については初心者。
サイトを確認するとどうもマイページから出来る。
おっしゃおっしゃと確認して、とりあえず可能な日程を見るとギリギリのギリである金曜入稿はもういっぱい。ひえー
というわけで開きのある木曜入稿を選択します。

ところがどっこい。

「会場直接搬入しかないな……?」

QAをチェックすると会場以外に送る場合はメールまたは電話で、とあったのでとりあえず仕事に戻らねばの時だったため、メールで特急印刷予約したいよ、の旨とマイページから出来る時の内容を本文に書いて送りました。
お昼くらいの時間です。

その後、メールが返ってきたのは当日の18時より前くらい。

「特急印刷予約を受け付けました」

とお返事頂けました。

やったー!!!!!!!!!

延命された!!!!!!!!!

ありがとうございます!!!!!!!!!

ちなみにその時にダメ元で「金曜には無理ですか?」と聞いていたのですが、「いっぱいなのでごめんなさい」という旨のとても丁寧なお返事を頂きました。

めちゃくちゃにお忙しいのに限界オタクの無茶ぶりにも丁寧にお答え頂きありがとうございます。
次は良い子入稿します必ず……!

◆限界同人女の限界同人誌入稿記録ラストスパート編

延命された限界同人女は猛然と仕事をやっつけ帰宅し家のPCで書き続けました。
さすがにこのギリギリのギリになるとPCで多窓展開してないと出来ないやりかたをしているので家での作業です。

22日(火)はとにかく本文の完成(一応は全て繋がっており読める最低限の状態)まで押し上げ就寝。

23日(水)本文組版の基礎作り、扉、目次、注意書き、奥付、本体表紙のデザイン入稿用データの作成をし、本文をpdfにした後iPadで赤入れして記号の確認、本文の調整が必要なところへの書き込みを行います。
(以前はこれを印刷して行っていましたが紙の量が膨大になるのでやめました)(ペーパーレスの波……!)(あとシンプルに印刷に時間が掛かりすぎる)
PCに戻り、iPadの赤を元に本文データの書き換え、調整、入稿用に書き出し。

……までを行った時点で、ルビ振ってねええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!ということに間一髪気付いてルビの設定を行い。

入稿日の午前五時に入稿を終えました。

◆確認が入るまで心臓がキリキリしていたよ

入稿を終え、寝て起きて仕事行ってる間も「データチェック完了」メールをひたすらに待ってました。
隙あらばこっそりメールチェック。

もし不備があった場合すぐに対応は出来ないのでとにかくとにかく気が気ではありませんでした。

途中で気付いてしまったからです。

私、一太郎で書き出ししたpdfでブロスくんに入稿するの初めてだ。

ということに。

フォント埋め込みは確認しているし仕上がりサイズも問題無いはずだし大丈夫だとはおもうけどおすすめの書き出し方が選べずそれで入稿してるけど大丈夫かなそもそもその他のpsdで入稿している奥付とか目次のページ大丈夫かな?

という思考がぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐる回って心臓がキトキトしてました。

勝利の瞬間は午後7時頃。
ひえーーーーー営業時間より過ぎていらっしゃるのにすみませんありがとうございます!!!!

無事に不備無く入稿を終えることが出来ました。

めちゃくちゃホッとして全身から力が抜けた後、達成感で雄叫び上げたい気持ちでした。外でしたので無理だったけど。

◆届かないかもしれないと思った時死にそうになったよ

そしてお話はそこで終わらないのですよ……wwww

翌日、意気揚々と脱稿ハーブをキメにキメて楽しくしていたらクロネコちゃんからLINEが飛んできました。

大体そのシステム経由の連絡の方が早いので、印刷所さんからの連絡よりはやく発送を知るわけですね。

それで「やった~!」と思って見てみると、

27日、日曜、イベント当日、自宅到着

になってるんですよね~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!?????????????????????

待っっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっって私土曜自宅着でお願いしたはずだが!?!???!???????!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!???????????????

とパニックになってあわくってまずブロスさんに電話して、もしまだ間に合うならせめて日曜会場に送ってくれえええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!!!

と、言うつもりでしたが、結果から言うとちゃんと土曜におうちに着きますよ、と教えて頂きました。

なんでか、っていう話はクロネコさんの配送サービスの変更が根底にあるのです。

現在、クロネコさんは前と荷物の到着の時期を変更しています。

以前
岡山県(ブロスさんの居所)⇒関東(私の居住地)
翌日 午後到着

いま
岡山県(ブロスさんの居所)⇒関東(私の居住地)
翌々日 到着

というわけです。

この変更は今年の6月に行われました。
なので、システム的には「いま」の方が採用されているのです。

ブロスさんにお電話で聞いたところ、今年いっぱいまではクロネコさんとの契約で以前と同じ対応(翌日午後到着便)として扱ってくれるそうなので大丈夫だった、というお話でした。

よよよよよっよよよよよyかっったあああああああああああ

本当にあのLINEを見た瞬間はざーーーーーーーーーーーーーーーーっと血の気が引いてどっきどっき心臓の鼓動やばいしとんらんするし生きた心地しなかったけど、とんらんオタクがめちゃな勢いで電話してきても、本当に、とっても、丁寧に、優しく、しっかりと教えてくださって、一気に安心できました。

あの時の電話口の担当者様、ありがとうございました。

そして思ったのでした。

ブロスさん、一生推す………………………………!

この先もずっと本を出すときはブロスさんにします。

オタクはこのご恩に報いたい……弱小サークルだけど……

なので次からは、特急印刷はつかわず、きちんと予定通りに進行できる早めの入稿で本を入稿出来るよう、頑張りたいという気持ちになりました。

特急印刷は確かに割り増しになって金額的にはお布施をプラス出来るという錯覚が出来ますが、前にどこかでお見かけした印刷所の中の人がいうには「通常〆切で来てくれるのが一番きちんと安定して進行できるのでありがたい」とのことですから、そこの範囲内で最大限お金を落とし、そしてまた本を作りたいなと思ったのでした。

とにかく言いたいことは、ブロスさんありがとう…………!

お礼メールまだ出してないので、通常のお問い合わせからと社長直通メールもあるので両方にせいいっぱいありがとうって気持ちお送りしたいな~と思います。
救われたので……

本を開いたとき、わくわくして、紙の匂い、印刷のインクの匂いがして、大好きです。

ひさしぶりにそれを体感して、また次もやるぞいっと思ったのでした。

次は本体表紙白インクとかもやりたいなと思います!!!!!!!!!!!!!!!!!

装丁考えるの大好きマンにはたまらん世の中だ!

金を出せばある程度理想の本をいくらでも作れる!

うれし~~~~~~~~!!!!!!!

まとめ?

長い物をここまで読んで下さってありがとうございます。
また1万文字越えとる。

今回は原稿期間中のあれこれメインで書いてみましたが、次にまとめるのは以下のような感じの内容です。

【原稿作成備忘録②】

  • 発端~プロット
  • 基本的な書き方の考え方
  • 書き方を変えた話
  • 書き方を変えて良かった点
  • 書き方を変えて悪かった点
  • 今回の反省点
  • カバー制作の話
  • 本文組版の話
  • 本体表紙の話
  • 作業用BGMの話

……多いな……?
まあいっか……

本文の書き方とか、あとデザインの話、データ作成のことも入れます。組版の時の設定とか。使用してるソフトとか。

たま~にこういうのを書いておくと、数年後に見直すと面白いので定期的にやりたいんですよね。

今回はせっかくの機会なので書いてみたいので……頑張り……たい……なと……おもい……ます……ハイ……

ちなみにちょっと前に書いた書き方的なものは
これ(pixivに上げてる「文字書きさんに聞きたい15の質問」)

とか

これ(ついったに上げてる #同人作家の生態)

とかがあります。

ご興味があれば!
ただこの時とは書き方が変わっています~~~

だから書き留めておくと面白いんですよね。
「こういう変化があったのか~」ということがわかるので……

次の記事もがんばりたい。がんばれ。やれ。ウィス。

今月中にはやりきりたいと思います!目標!がんばれ!なんとか!ハイ!

じゅうぶんおとな。