朝焼けの中のヘクジェラ会話文3点セット

【概要】
ぽんすけさんの朝焼けヘクジェラ( https://poipiku.com/2725584/7621905.html )を見て脳がパーンなって作ってしまった台詞群。お好きなものをどうぞ。


■TAKE1
「そんな格好じゃ風邪ひきますよ」
「そうか? でもヘクターが来てくれたから平気だな」
「……俺は毛布じゃないですよ」
「そうだな。だけどおかげで暖かいよ。ありがとうヘクター」
「別に……礼を言われるほどのことじゃありません」
「私が言いたいから言っているだけだ」
「――お役に立ててるなら、光栄ですよ」
「固いなあヘクターは。もっと普段のように話してくれてもいいのに。……今は、ふたりきりなんだから」
「ではベッドに引っ張り込んでも良いと?」
「そっ! れは、いや、あの、なんだ、今はほら、あれだろう」
「冗談です」
「……冗談か」
「なんで残念そうにしてるんです」
「……そう見える、か?」
「俺にはそう見えますね」
「じゃあきっとそうだ。私のことを一番分かってくれるのは君だから」
「っ」
「……? ヘクター? どうし……」
「こっち見ないでください」
「そう言われずとも……君に目を塞がれてしまっては見れないが」
「そのままでいてください」
「わ、わかった……?」

■TAKE2
「そんな格好じゃ風邪ひきますよ」
「そうか? でもヘクターが来てくれたから平気だな」
「……俺は毛布じゃないですよ」
「当たり前だろう。ヘクターはヘクターなんだから」
「……まあ、それは、そうですが」
「分かっていないな? ヘクターでなければこんなことを許すはずがないだろう?」
「それは……また……はー……アンタは……」
「ふふ、私の勝ちだな」
「一度だってあなたに勝てたことは無いですよ、ジェラール様」
「それはおかしい! いつも君に負けてるだろう! 手合わせではいつでも君に転がされているし、それに……!」
「それに? ……ジェラール様?」
「いや、いい、とにかく今日は私の勝ちだ」
「では戦勝のお言葉を賜りたいですね」
「どうしてそう意地悪なことを言うんだ」
「別に意地悪は言っていないんじゃないですかね。それとも何か言いたくないことでも?」
「……………………君に、こうして抱き締められると、いつもおかしくなる」
「!」
「それなのに君は何も変わらない。私だけがこんな風に戸惑ってばかりで……おもしろく、ない……わっ」
「そんなわけ、ないでしょうが」
「へ、ヘク……」
「聞こえますか、あんたを抱きしめてるだけで俺の身体は大忙しになるんです。そんなこと二度と言わないでくださいね……わかりましたか」
「わ、わかっ、た……」
「――なら、いいです」

■TAKE3
「そんな恰好じゃ風邪ひきますよ」
「ああ、すまない。ありがとうヘクター。……ヘクター?」
「ちょっと、このままいても良いですか」
「? ああ、もちろん。どうしたんだヘクター、君にしては珍しい」
「珍しいですか? どこがです?」
「うーん、そう、だな。……君は怒るかもしれないが、なんだか今日の君は子供みたいだ」
「子供だったらこんなこと出来ませんけど。背丈が足りません」
「ふふ……そうだな、いや、すまない。気を悪くしたなら謝る」
「気を悪くなんてしてませんし怒ってもいません……そういうんじゃ、ないです」
「なんだ? 気になるぞ、その言い方は」
「——言ってもいいんですか」
「言ってくれ」
「……いえ、やはり、やめておきます」
「……本当に今日はどうしたんだヘクター。まるで行かないでと言ってくる街の子供たちと同じじゃないか」
「だから俺は子供じゃありませんって」
「そうだな、そうだとも。……大丈夫、どこにも行かないよ、私は。君がこうして、抱きしめていてくれるなら」


→TAKE2を漫画化してくださいました!!!!!!!!!全人類に見てほしい!!!!!!!!!
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じゅうぶんおとな。