月明りの狭間には秘密が隠れている

 陛下はいつも、私の目を見てくださる。「ありがとう」 ただ日報を渡すだけのいち政務官の私に、しっかと目を合わせて礼まで言ってくださるのだ。 だがそこで驕るほど私は身のほど知らずでもないし、年若いわけで…

知らずの癖

「ジェラール様」「なん……」ヘクターの指は男らしさを体現するようだ、とジェラールはいつも思う。その指が……黒革に覆われた指が、ジェラールの顎をすう、と撫でる。「っえ」その動きが、ジェラールに緊張をもた…

【ひとくち話】ときを埋める口吻を

一年前の今頃に書いていてメモに埋もれてたもの。に、足りない部分を継ぎ足して再構成してみました。そしたらあんまりひとくちじゃない長さになった。(いつもの)たまたま発掘して読んでみたら「えっ好きだが……?…

11月11日

💙💚ヘクジェラ同棲現パロ帰ってきたヘクターがテーブルにあるポッキーを見つけたぞ!!!!!!!!!!! (珍しいな。もしかして今日がポッキーの日って分かって……無いだろうな)「珍しいですね、どうしたんで…

【ひとくち話】皇帝だけは知っている

※次代皇帝(誰かは分からなくしています)とヘクターの話。※ジェラール様が次代に継承をしたあとの時間軸。数多あるifのうちのひとつとして読んでください。※でもヘクジェラだと思って書いています。大丈夫そう…